「人間漂流」VOL.16 ROAD TO NOWHERE

「人間漂流」VOL.16 ROAD TO NOWHERE神楽坂・アユミギャラリーでは、公募写真展「人間漂流」VOL.16が開催されています。
今年で16回目となる「人間漂流」。旅先あるいは日常の中で出会い、心動かされた人々や物、光景を写真で表現、展示する企画です。今回のテーマは「ROAD TO NOWHERE」。

旅行がなぜ楽しいかといえば、旅先での人々との出会いだったり、初めて食べるものだったり、見たことのなかった景色や物を見ることだったりします。だとすれば、それは毎日の暮らしの中で繰り返していること。ふだんの生活と旅行に違いがあるとすれば、日常と非日常ということではないかと思いますが、いつもの道を歩いているだけでも、私たちは毎日、昨日とは違う新しい景色を目にし、昨日とは違う人とすれ違い、時には立ち止まったり会話をしたりしながら、次の新しい瞬間を迎えるということを繰り返しています。
人生を旅にたとえるならば、目的地も経由地も書かれていない片道切符を片手に、無数の偶然に身を任せながら明日どこに行くかを考え続けるようなもの。旅行というよりは、まさに漂流というのが正しいのかもしれません。

カメラを持つ者が、日々出会う偶然の瞬間を「旅の記録」として写真に残し、その積み重ねから何かの必然を見出そうとしている、その断片がアユミギャラリーという場所に年1回集まってくる、それが「人間漂流」という展示になっている気がします。

公募写真展「人間漂流」VOL.16 ROAD TO NOWHEREは、本日3月6日19時まで。
会場のアユミギャラリーは、建築家のアトリエとして使われていた古い木造建築を改修してギャラリーとして残している、文化財としても価値のある味わいのある建物です。詳しくはこちら