110フィルム写真展「deja-vu」

110フィルム写真展「deja-vu」出展者の南山君
「deja-vu」出展者の南山さん
ギャラリー世田谷233で、日本写真芸術専門学校の公認写真サークル「写人(しゃと)」による110フィルム写真展「deja-vu」が開催されています。

110(ワンテン)フィルムは、カートリッジに入った幅わずか16mmの小さなフィルム。普通のフィルムが幅35mmなので半分以下の幅しかありません。フィルム上のヒトコマの大きさは17mm×13mm。フィルムが小さい分、引き延ばしてプリントするとどうしても粗めの仕上がりになりがちですが、その粒子感が醸し出すノスタルジックでファンタジックな雰囲気には独特の魅力があります。

今回の展示では、全員がキーホルダー型のカメラを使用。このカメラ、一辺が3センチほどの小さなカメラで、フィルムカートリッジを取り付けると外側にはみ出し、レンズはプラスチック製というおもちゃカメラです。ファインダーも、ただの四角い枠がついているだけなので、現像してみるまでは、どこからどこまで写っているのかもよくわかりません。正確な構図を決めるのが難しいので、どうしてもスナップ的な写真が多くなります。

しかし、展示されている作品は、スナップはもちろんのこと、ファインアート的なものがあったり、通常の印画紙ではないものにプリントしていたりと、かなりバリエーション豊かな展示になっています。
プラスチックレンズならではの強い光の乱反射や、トイカメラにありがちな光線もれによる光のスジなど、普通のカメラではありえない偶然性の楽しさも満載。
どこか懐かしい感じのする淡い色合いの写真は、心に優しく響いてきます。

写人110フィルム写真展「deja-vu」は、ギャラリー世田谷233・roomにて、2月28日(木)まで。会場には、撮影に使用した110カメラも置いてありますので、手に取ってみてください。