日本一小さな町の写真館

photo by Takashi Shikano

233写真部員でもあり、各方面で活躍中の写真家・鹿野貴司さんの写真集『山梨県早川町 日本一小さな町の写真館』(平凡社)が好評発売中です。

山梨県西部に位置する早川町の人口は1100人余り、日本で最も人口が少ない「町」です。早川に沿って走る県道37号線が町外に通じる唯一の道路で、人々は自然と共存しながら独自の風土を守って暮らしています。

写真集には、鹿野さんが約4年間をかけて撮影してきた、早川町の人々の表情、町の行事、豊かな自然が収められています。
早川町に通いつめ、町の人々と顔見知りになり、早川町にどっぷりと浸かりこんでこそ撮ることができた素晴らしい写真が満載です。

11月8日からは、新宿ニコンサロンで写真集と同タイトルの写真展が開催されています。11月12日には、写真集の装丁を担当したアートディレクター・三村漢さんと鹿野さんのトークショーも開催。必見です。

作者より

南アルプスの麓に広がる山梨県早川町は、日本でもっとも人口が少ない「町」(平成28年8月1日現在で1130人)。広大な面積の約96%を森林に覆われ、人々は川のほとりや山の斜面に点在する集落で暮らしています。人口密度は1738ある全市町村の中でも、少ない方から数えて6番目になります。

外部と通じる道は、早川渓谷に沿って続く県道37号線のみ。しかもその道は南アルプスの玄関口・奈良田で行き止まりです。山梨県を襲った平成26年の記録的大雪では、町全域が数日間にわたって孤立。大きなニュースとなりました。

しかしその奥まった環境ゆえ、町には独自の文化や風習が今も数多く残っています。そして人々は厳しい自然に時には立ち向かい、またある時には恵みを受けながら、逞しく暮らしています。過疎化が長年の課題として横たわる一方、地下ではリニア中央新幹線の工事が始まり、静かな町も新しい時代を迎えつつあります。

私は2013年、平凡社から『感應の霊峰 七面山』を発刊しました。早川町は七面山のお膝元にあたり、その縁で町内のあらゆる場面を追いかけるようになりました。約4年間にわたって、1000人以上のポートレートをはじめ、日常生活や行事、風景などを撮影。本書ではその中から113点を掲載しております。なお通常版とは別に、町制施行60周年を記念した特別版(非売品)も制作。通常版の内容に加え、町民777人のポートレートを収録。こちらは町内全戸や関係者に無料配布いたします。

また新宿ニコンサロンにおいて2016年11月8日(火)~11月21日(月)、同名の写真展も開催いたします。何卒よろしくお願いいたします。

鹿野貴司

「山梨県早川町 日本一小さな町の写真館」鹿野貴司
写真=鹿野 貴司
装丁=三村 漢
編集=山本 晃市(株式会社日本出版ネットワーク)
発行=平凡社
体裁=ソフトカバー・A4変形版・210mm×257mm・128ページ
発売日=2016年9月23日
価格=3800円(税別)

作者略歴

1974年東京都生まれ。多摩美術大学映像コース卒業。さまざまな職業を経てフリーランスのカメラマンに。写真集に『甦る五重塔 身延山久遠寺』『感應の霊峰 七面山』(いずれも平凡社)。

写真展『山梨県早川町 日本一小さな町の写真館』

2016年11月8日(火)~11月21日(月)

新宿ニコンサロン(東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階)
10:30~18:30(最終日のみ15時まで)
無休・入場無料

※11月12日(土)16:00~17:30、写真集のアートディレクションを担当した三村漢氏をお招きし、同所セミナールームにおいてトークイベントを行います。
予約不要・入場無料

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